鮨 詠心さんに伺ってきました。
まだ開店2年目ですが、すでに高い評判となっているお店です。
大将は超有名店での修行を経独立れたとのことですが、驚くべきは若さ。
なんと23歳で独立されており、現在でも25歳でいらっしゃいます。
このような年齢で寿司店を独立して開業されるのはすごいの一言。
そんなお若い大将がどのようなお寿司を出していただけるのか、
ワクワクしながらお店に伺いました。
入店すると明るく清潔感に包まれた空間が目に飛び込んできます。
檜の一枚板のカウンターはまだ真新しく、白さが映えます。
まずはビールで乾杯!
アサヒの熟撰は特別なお店でないとなかなか飲めないので嬉しいですね。
先付けはかにのお粥。
優しい味わいにホッとします。
蛍烏賊は串焼きと醤油漬けで。
漁が解禁になったとのことで、旬の走りをいただけたのは幸せです。
サクラマスも春の到来を感じさせてくれます。
脂がしっかりのっているのにクドさは皆無。美味しいです。
シャリ切りはつけ台で。
当たり前と言っては失礼ですが、あっという間にしゃりになるさまを見られるのは
素敵な演出だと思いました。
これはお客様に見ていただくためにあえてこうしているそうです。
お若い対象の柔軟な発想ゆえにできることかもしれませんね。
お酒は日本酒へ。
お店の方におまかせで出していただきまして、まずは飛露喜から。
淡麗すぎず重すぎず、絶妙な味わいを感じられる銘酒です。大好き!
焼き物は黒むつ。これまた脂が抜群にうまい!
メジマグロは藁焼きでいただきました。
香りに襲われるような感じがするほどでしたがマグロの味も全くボケておらず、
うなりたくなる味わいでした。
蛸のやわらか煮。この日は佐島のタコを使っているとのことでした。
私の拙い経験のなかでも一、二を争う柔らかさと感じました(^^)
煮すぎても固くなるので、加減には非常に気を使っているそうです。
握りに入るということで、次のお酒へ。
日高見はすっきり切れのある味わいが美味しいですよね。
最初の握りは中トロ。あのまぐろ藤田さんからの仕入れだそうです。
またまた失礼ながら、大将の若さですごい!と思わず感嘆の声を挙げてしまいました。
固めのシャリゆえか、まぐろの力強さをしっかり受け止めて口の中で渾然一体となるさまに
のっけから鮨の醍醐味を感じました。
平目は四日間かけて水分を抜いたもの。
ドライエイジングをイメージされているそうです。
食材を寝かせて水分を抜くのも一般的になってきましたが、
身が締まって凝縮された旨味を感じられておいしい!
墨烏賊はとても細かく包丁をいれてあり
非常に柔らかな口当たりが素敵でした。
噛むほどに感じる甘みがおいしかったです。
北寄貝も、口に含んだらどういうわけかふわりと溶けるよう。
どうされているのかお聞きしたら、身を裏返して皮一枚残してとことん叩いているとのこと。
そういう仕事もあるんだ!と感心しきりでした。
あの柔らかな口当たりはまた味わいたい!
鯖はなんと、ポンジュースで締めたもの。
みかん鰤からインスピレーションを受けて誕生したものだそうです。
並の人にはとてもできそうにないことで、大将の柔軟さがここにも現れています。
握り自体にはポンジュース感は皆無。
鯖の脂が非常に軽くなり、あっさりしていながら鯖の風味は損なわれておらず
大変に美味しかったです。
鰆は15日という長めの熟成。
これだけ熟成しているので身に粘りが出て、
鰆というのを忘れるほどしっかりとした味わいを感じられました。
車海老は立派な大きさ。
色を鮮やかにするため、温度管理をとても厳しくして仕込みをされているそうです。
大将の理想にたどり着くまで、週に300本程度トライ&エラーをされたとか。
その探究心も素晴らしい!
大トロ。言葉が出ないとはこのことですかね。
中トロを軽く忘れてしまいました。。
そろそろ締めに向かって、最後の日本酒。
東洋美人はほんのりとした甘みを感じられて、ゆったり飲むのにピッタリです。
雲丹は手巻きスタイルで。
軍艦だと食べにくいので…という大将の心遣いで手巻きスタイルで出されているとのこと。
普段、雲丹をなかなか食べていないので、香りと甘さに感動しきり。もっと食べたい…(^_^;)
穴子はあっさり目のツメ。
ここまでで十分お腹も満たされているので、いい塩梅でした。
握りの最後は、かんぴょういなり。
かんぴょうまきを油揚げで包んだもの。
油揚げは軽く炙ってあり、香ばしさが良いアクセントになっていました。
干瓢も手抜きのない仕事をされていて、とても美味しかったです。
汁物はあら汁。ガツン!と濃厚な味わいが印象的。
青魚と甲殻類は使わずに仕上げているそうで、
そうするとこんな味わいになるんだと、またまた感心。
お料理の最後は玉子焼き。
エビの香りは除いてあり、シンプルな味わいもまた良かったです。
年齢を全く感じさせない完成度の高いお料理、握りをいただけて大満足の一時でした。
が、大将はもちろん、現在でとどまることは微塵も考えていらっしゃいません。
お客様の声やネットの情報を取り入れて昇華させていきたいというような姿勢が伝わってきて、その貪欲さと柔軟さは素晴らしいと感じました。
3年、5年、10年後…と、時間が経つほどにどのような寿司に進化していくのか非常に楽しみです。
是非また伺いたいと思います。
ごちそうさまでした。
まだ開店2年目ですが、すでに高い評判となっているお店です。
大将は超有名店での修行を経独立れたとのことですが、驚くべきは若さ。
なんと23歳で独立されており、現在でも25歳でいらっしゃいます。
このような年齢で寿司店を独立して開業されるのはすごいの一言。
そんなお若い大将がどのようなお寿司を出していただけるのか、
ワクワクしながらお店に伺いました。
入店すると明るく清潔感に包まれた空間が目に飛び込んできます。
檜の一枚板のカウンターはまだ真新しく、白さが映えます。
まずはビールで乾杯!
アサヒの熟撰は特別なお店でないとなかなか飲めないので嬉しいですね。
先付けはかにのお粥。
優しい味わいにホッとします。
蛍烏賊は串焼きと醤油漬けで。
漁が解禁になったとのことで、旬の走りをいただけたのは幸せです。
サクラマスも春の到来を感じさせてくれます。
脂がしっかりのっているのにクドさは皆無。美味しいです。
シャリ切りはつけ台で。
当たり前と言っては失礼ですが、あっという間にしゃりになるさまを見られるのは
素敵な演出だと思いました。
これはお客様に見ていただくためにあえてこうしているそうです。
お若い対象の柔軟な発想ゆえにできることかもしれませんね。
お酒は日本酒へ。
お店の方におまかせで出していただきまして、まずは飛露喜から。
淡麗すぎず重すぎず、絶妙な味わいを感じられる銘酒です。大好き!
焼き物は黒むつ。これまた脂が抜群にうまい!
メジマグロは藁焼きでいただきました。
香りに襲われるような感じがするほどでしたがマグロの味も全くボケておらず、
うなりたくなる味わいでした。
蛸のやわらか煮。この日は佐島のタコを使っているとのことでした。
私の拙い経験のなかでも一、二を争う柔らかさと感じました(^^)
煮すぎても固くなるので、加減には非常に気を使っているそうです。
握りに入るということで、次のお酒へ。
日高見はすっきり切れのある味わいが美味しいですよね。
最初の握りは中トロ。あのまぐろ藤田さんからの仕入れだそうです。
またまた失礼ながら、大将の若さですごい!と思わず感嘆の声を挙げてしまいました。
固めのシャリゆえか、まぐろの力強さをしっかり受け止めて口の中で渾然一体となるさまに
のっけから鮨の醍醐味を感じました。
平目は四日間かけて水分を抜いたもの。
ドライエイジングをイメージされているそうです。
食材を寝かせて水分を抜くのも一般的になってきましたが、
身が締まって凝縮された旨味を感じられておいしい!
墨烏賊はとても細かく包丁をいれてあり
非常に柔らかな口当たりが素敵でした。
噛むほどに感じる甘みがおいしかったです。
北寄貝も、口に含んだらどういうわけかふわりと溶けるよう。
どうされているのかお聞きしたら、身を裏返して皮一枚残してとことん叩いているとのこと。
そういう仕事もあるんだ!と感心しきりでした。
あの柔らかな口当たりはまた味わいたい!
鯖はなんと、ポンジュースで締めたもの。
みかん鰤からインスピレーションを受けて誕生したものだそうです。
並の人にはとてもできそうにないことで、大将の柔軟さがここにも現れています。
握り自体にはポンジュース感は皆無。
鯖の脂が非常に軽くなり、あっさりしていながら鯖の風味は損なわれておらず
大変に美味しかったです。
鰆は15日という長めの熟成。
これだけ熟成しているので身に粘りが出て、
鰆というのを忘れるほどしっかりとした味わいを感じられました。
車海老は立派な大きさ。
色を鮮やかにするため、温度管理をとても厳しくして仕込みをされているそうです。
大将の理想にたどり着くまで、週に300本程度トライ&エラーをされたとか。
その探究心も素晴らしい!
大トロ。言葉が出ないとはこのことですかね。
中トロを軽く忘れてしまいました。。
そろそろ締めに向かって、最後の日本酒。
東洋美人はほんのりとした甘みを感じられて、ゆったり飲むのにピッタリです。
雲丹は手巻きスタイルで。
軍艦だと食べにくいので…という大将の心遣いで手巻きスタイルで出されているとのこと。
普段、雲丹をなかなか食べていないので、香りと甘さに感動しきり。もっと食べたい…(^_^;)
穴子はあっさり目のツメ。
ここまでで十分お腹も満たされているので、いい塩梅でした。
握りの最後は、かんぴょういなり。
かんぴょうまきを油揚げで包んだもの。
油揚げは軽く炙ってあり、香ばしさが良いアクセントになっていました。
干瓢も手抜きのない仕事をされていて、とても美味しかったです。
汁物はあら汁。ガツン!と濃厚な味わいが印象的。
青魚と甲殻類は使わずに仕上げているそうで、
そうするとこんな味わいになるんだと、またまた感心。
お料理の最後は玉子焼き。
エビの香りは除いてあり、シンプルな味わいもまた良かったです。
年齢を全く感じさせない完成度の高いお料理、握りをいただけて大満足の一時でした。
が、大将はもちろん、現在でとどまることは微塵も考えていらっしゃいません。
お客様の声やネットの情報を取り入れて昇華させていきたいというような姿勢が伝わってきて、その貪欲さと柔軟さは素晴らしいと感じました。
3年、5年、10年後…と、時間が経つほどにどのような寿司に進化していくのか非常に楽しみです。
是非また伺いたいと思います。
ごちそうさまでした。